2017年6月30日 18:12
消防隊(消防署)
【注】2017年現在修復工事中
台南市内中心部、7つの道路が交わる民生緑園ロータリーと西側の民生路との交差点に沿って建つ「119」という文字が大きく書かれた白色の塔をもつ建物は消防隊(消防署)の建物だ。
台南は古くから開発が進んだため、市街には商店や住居などの建物が無計画に立ち並び、道路は狭く曲がりくねったものばかりであった。
そのため、一度火が出てしまうと消すこともままならず一気に燃え広がってしまう。
そこで、1913(大正2)年に市民有志の間で、義勇消防隊というものが組織された。
1919(大正8)年に日本統治政府はそれを発展させ、消火や防火活動や台風の被害防止だけでなく秩序維持的な任務を行う警察の補助機関として「公設消防組」を結成した。
1930年(昭和5)年、台南州政府は火の見櫓の役割を果たす塔を現在の場所に建設した。
これは、この塔が当時の台南では最も高い建物のひとつであり、火事の発生と場所を素早く知ることができるためであった。
1937(昭和12)年、塔の両脇に「合同廳舎(総合辨公廳舎)」が建設され、消防詰所、警察会館、錦町派出所となった。
これは現在の台南市消防大隊第二分隊、保五聰隊一大隊第五中隊、民生派出所の元になっている。
なお、建物はひとつのように見えるが、実際はこれら3つの組織が独立した空間に入るように設計されているそうだ。
建設当時の日本統治時代の様式が今なお美しく保たれており、しかも現役で使われているというのがすばらしい。
そのため中に入ることはできないが、外から眺めるだけでも十分に価値はあると思う。

【2010年3月撮影】
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